



目次
若者ことば広辞苑
ことばは時代と共に形を変え、その時々で様々なことばが誕生します。
毎年発表される流行語大賞とは、その年を象徴するワードが選ばれますが、若者ことばとはそれらのワードとはまた違います。
若い世代が使用するスラング(俗語)といったイメージが合うかと思います。
そのスラングの発信源の中心となるのはやはり女子高校生
「若者の遣う言葉はよくわからん!」と、シャットアウトしようとせず、
若者ことばを理解してみましょう
2018年-2019常用年若者ことば20選
ワンチャン

犬のわんちゃんではありません。
ワンチャンス=ワンチャン
つまり、「もしかしたら…」的な感じで使用する場面が多いようです。
最近の若者は口癖のように「ワンチャン」を会話に挟む傾向にあります。
草(w)

ここでいう草というのは、「w」の文字を草に見立てた表現です。
そしてこの「w」というのは、「Warai(笑い)」の略語です。
メールなどのやり取りで「〜〜〜で草」とか「〜〜だよw」といった表現がされていたら、その時相手は笑っているということでです。
パリピ

パーティーピーポーの略でパリピと言います。
そもそもパーティーピーポーがわからないかと思いますが、要は元気な若者ってことです。
大勢で集まってワイワイするのを好む人々をパリピと呼びます。
卍(まんじ)

これは本来の「紋所」などの意味とは違い、女子高生を中心に使用されてきたことばです。
「卍」のことば自体に意味は無く、衝撃や喜び、悲しみ、怒りなどを表すときに「卍〜!(マンジ〜!)」といったりします。
若者の使う「やばい!」などと同じような、感傷的な使い方をするようです。
ちょっとニュアンスが難しいですよね。
フロリダ

アメリカのフロリダ州のことではありません。
「風呂(フロ)に入るから離脱(リダツ)する」ということばの略です。
メールやラインなどのやり取り中に一旦切り上げる際に使用されているようです。
「今からフロリダ〜」という感じで。
LJK

Last Joshi Kosei(ラスト女子高生)
つまり高校三年の女子高生ということです。
他にも高校一年の女子高生は、FJK(ファースト女子高生)
高校二年の女子高生は(セカンド女子高生)
などと表現されています。
スコ

ネット上で、とある誰かが「スキ」をタイプミスして「スコ」と打ってしまったものが、流行してしまったようです。
つまり「スコ」=「好き」という意味で使用されています。
ジワる
「後からジワジワと面白さを感じる」という意味です。
ちな
「ちなみに」の略です。
秒で
数秒で行ってしまうくらい、「すぐに」という意味です。
「秒で行きます。」「秒でできる。」「そんなの秒だね。」
などといったように使用します。
とりま
ペットの美容師、トリマーではありません。
「とりあえず」という意味で使用します。
「とりま、そっち向かいます。」「とりま、買っておきます。」「とりま、やってみます。」
などといったように使用します。
りょ
「了解です。」を略して「りょ。」です。
有名な、日本一短い会話のやり取りの山形の方言
A「どさ?(どこに行くの?)」
B「ゆさ(温泉に行くの)」
に匹敵する短さの会話となっています。
エモい
英語のエモーショナルという言葉からきています。
哀愁のある、悲しいとか、心が動かされたときに使用するようです。
「あの映画エモいよね」などといった感じでしょうか。
イケボ
イケてるボイス=良い声という意味です。
カッコイイ声や、魅力的な声を聞いた時に使用するようです。
よき
「古き良き」などという時にいうような、少し古典的な言い回しの「良い」という言葉を、最近は使うようです。
「良い=よき」です。
それな
「そうだよね」の意も込められた言葉で、相づちのように使用されています。
A「これは〜だからさ」
B「それな。」
ちょっと、文字にするとニュアンスがわかりづらいですが、「それな」は相づちだと思っておけば間違い無いでしょう。
インスタ映え
若者が多く利用している写真を共有するネットサービスのインスタグラム、略してインスタ。
そのサービスに映える写真を撮影することを「インスタ映え」と言います。
見た目がインパクトのある料理を撮影したり、素敵なアートを撮影したり、風景を撮影したり…
今時の若者はインスタに載せる良い写真を取ろうと一生懸命です。
エンカ
「エンカウントする」という言葉の略です。
エンカウントとは「遭遇する」という意味で、街中でバッタリ友人とあったり、電車の中で知り合いと遭遇したりした時に「エンカした」と言い表します。
陽キャ・陰キャ

「陽気なキャラクター」、「陰気なキャラクター」という言葉の略で、
「明るい人」「騒がしい人」「元気な人」などは陽キャ
「おとなしい人」「人見知りな人」「暗い人」などを陰キャ
というようです。
コミュ力
「コミュニケーション能力」の略です。
人と打ち解けるのが上手な人などを「コミュ力が高い」などと表現したり、
人見知りな人は「コミュ力が低い」などと言われています。
まとめ
いかがでしたか?
この他にもたくさんの若者ことばがあり、日々新しいものが生まれ、使われなくなった言葉は時代とともに消えて行きます。
以前流行った「チョベリグ=超ベリーグッド」なんて今の若者はわからないのと一緒で、ことばにも世代ごとの共通単語のようなものがいつの時代にもあるものです。
「最近の若者のことばはまったく…!!」と毛嫌いする前に、これらのことばを理解して歩み寄って行くのも楽しいものです。

